油絵に金箔を押す
用意するもの
・マスキングシート
・カッター または デザインカッター
・接着剤…ジャパンゴールドサイズ(描画用ワニス・金箔接着剤)
・金箔
・竹ばさみ
・新聞紙
・ベビーオイル
・ばれん
マスキングをする
油絵の具で描いた人物画の背景に金箔を押してみたいと思います。
油絵の具の油分に反応して金箔はすぐにくっついてしまいます。なので、金箔を付けたくない人物が描かれている部分に、マスキングシートでカバーしたいと思います。
画面全体にマスキングシートを貼ってから、カッターで人物の形にそってカットしていき、背景部分だけシートをはがしていきます。
細かい部分のカットが思っていた以上に大変でした😅デザインカッターを使うとやりやすいかもしれません。
箔あかしをする
金箔は少し風が吹いただけでもクシャクシャになってしまうくらい薄くて繊細な画材です。それを扱いやすくするために、同じくらいの大きさの紙に油分でくっつけることで、扱いやすくします。この作業を「箔あかし」といいます。手順は下記の通りです。
①手の油分に箔がくっついてしまわないように、手全体にベビーパウダーをつけます。
②新聞紙(1部)を広げて、そこにベビーオイルを一押したらします。
③ベビーオイルがたれた部分をバレンでこすって、バレンにオイルを付着させます。
④金箔の間にはさまっている箔合紙をバレンでこすり、箔合紙にオイルをうっすら付着させます。
⑤箔合紙を竹ばしでつまんで、オイルがついた面を下向きにして、金箔の上に置きます。置いた後は、油分のため、金箔と紙がくっついた状態になるので、紙から箔がはみ出さないように丁寧に行います。
「習うより慣れろ」という気持ちで繰り返していくとシワなく綺麗におけるコツが分かってくると思います。
箔押しをする
金箔を押したい部分に筆で接着剤(ジャパンゴールドサイズ)を塗り、その表面が乾ききる手前のタイミングで箔を押していきます。箔あかしで、箔と紙が裏表になっているので、箔の面が画面につくように置いていきます。
やりながら感覚をつかむしかないのですが、塗った直後のトロっとした感じから、粘り気が出てきた時がちょうど良いと思います。
箔は画面の方に貼りつくので、箔合紙はスルッとはがれます。
〈箔あかし→接着剤を塗る→箔を押す〉の手順を箔一枚ずつで繰り返し行います。
2枚目以降は、隣の箔に少し重ねながら、隙間がないように押していきます。押したい場所の形に合わせて、はさみで切っていくと無駄が少なくて済みます。
全体に箔が押せたら、穴や隙間が空いてしまった個所に形に合わせて切った箔を押して、箔押し終了です。
余分な箔を取る
一日以上置いて、接着剤が乾燥してから、筆や刷毛で優しく掃いて、余計な箇所についた箔を取ります。この時出るクシャクシャになった箔も、もったいないので、集めて容器に入れて保管しておくと、絵に箔を散らしたりする時に使えます。
マスキングをはがす
マスキングシートをはがしていきます。
さすが純金!強い輝きがあります。
自分の作品のイメージからすると、少しギラギラしすぎている感じですね。
箔を散らす
今回は、背景に少し変化を出したかったので、その上から、さらに接着剤(ジャパンゴールドサイズ)を塗って、余った箔やちぎった箔をちらしてみました。
この過程で、接着剤の層が表面にできるので、金箔のギラギラした感じがなくなって、イメージ通りの仕上がりになりました(^^♪